とりあえず経過観察

双眼鏡を覗く男性

さてさて、2016年の3月16日の精密検査の後のお話ですが、「こりゃ頭空ける手術したほうがいいね」と言われて(そんな言い方はされてないけど)

オッケー!

じゃすぐにでもやりましょう!

今やりましょう!

いつできますか!

と答えられる人は少ないと思いますぼくには無理です。
「妻と相談してよく考えます」ということで病院を後にしました。
手術自体はするつもりでいましたが、この時点では早期の手術は考えていませんでした。

というのも、手術するにあたってぼくにはふたつの問題がありました。

医療保険の問題

ひとつは、医療保険に入っていない、今更入れる保険は無い、という問題です。

脳動脈瘤の開頭クリッピング手術の費用は額面で200~300万と言われています。3割負担でも60~90万。限度額適用を受けるとたぶん20万くらい(入院日数分の食費やベッド代、点滴費用等の処置費用は別途)。
それくらいであれば出せない金額ではないし、それでくも膜下出血のリスクが無くなるのならむしろ安いのですが、こういう場合、しっかり医療保険に入っていれば心理的な負担、経済的な負担は少し軽くなります。ですがぼくは30代半ばに某保険会社に言われるがまま入った医療保険と個人年金の支払い負担が重くなり、解約して、50歳だというのに医療保険には入っていなかったのです。

もちろん、こういう状況でも入れる保険が無いか調べました。保険の代理店もやっている取引先にも相談しました。でも流石に条件緩和型でもこのレベルの病気が見つかった後にすぐ入れる保険なんてありゃしません。

約1年後「ほけんの窓口」にダメもとで相談に行ったところ、ひとつだけオリックス生命のが加入可能でしたので入りました。ただし、診断から一定期間の経過が必要です。

仕事の問題

入院と自宅療養の数週間の仕事をどうするか。
医療保険よりもむしろこちらの問題の方が大きい。遥かに大きい。
勤め人の方もこうなったら仕事をどうするかという問題は決して小さいものでないと思いますが、ぼくはごくごく小さいながらも会社をやっていまして、業績的にも体制的にも、数週間休んでも心配なく回る状況ではありません。

事務仕事は全部やっています。事業、というかお金を生む仕事自体は他のスタッフにお願いできますが(してくれていますが)、そうでない仕事はぼくがやらなければなりません。
PCやらモバイルルーターで術後1週間程度からぼちぼち仕事を始めるにしても、入院約2週間+在宅リハビリ数週間?という、フル稼働できない期間をどのタイミングで確保するかというのはとても難しい問題でした。
入院自体は長くても2週間ということらしいのでそれくらいならなんとかできないこともない。

でも、そんなことは考えたくもないですが、手術がちょっとまずったとか合併症・後遺症が出たとかなるとそんな期間では済まない。

さしあたりの結論

そういうわけで、誰だって大なり小なりそうでしょうが、ぼくの場合もすぐに結論の出せる問題ではなく、そのあたりのことを妻と話して出した結論は「入院期間を確保できるタイミングまでしばらく経過を見よう」ということでした。
動脈瘤は進行(成長)がゆっくりなので、その点だけは幸いです。

経過を見るといっても、およそ破裂のリスクが減るわけではなく、自然治癒するものでも投薬で治るものでもなく、大きくなることはあっても小さくなることはないわけですから、「せいぜい気をつける」ことしかできません。

「気をつけていくことしかできません」がしかし「気をつけていくことはできる」。

脳動脈瘤ができた原因や破裂のリスクが高まる要因はわかっているわけですから、大幅な生活習慣の改善が必要です。

ここから、妻と二人三脚の130以下計画血液浄化計画が始まります。

セカンドオピニオンとかサードオピニオンとか

全く考えませんでした。

どう考えたって瘤はデカイし早いとこ処置した方がいいに決まってるし、どこ行ったって同じことを言われると思ったからです。

それと、病院も主治医も信頼できると思ったからです。
とはいえ、何をもって信頼できるとするかというのは微妙で、要するに自分が信頼するかしないかの問題であり、最終的には信頼するしかないことだと思ってます。