to do or not to do:脳ドック、受ける?受けない?

考える人形

もしかしたら未破裂脳動脈瘤が見つかるかもしれない脳ドック。

これを受けた方がいいのか、はたまた受けない方がいいのか、というお話です。

いきなり身も蓋もないお話で恐縮ですが、結論から言えばこれは各人の責任のもと各人でご判断くださいとしか言いようがありません。

ネットでいろいろ調べていると「安易に受けない方がいい」という意見も散見されます。お医者さんの中にもそういうご意見の方もいらっしゃる。率直に言ってそれはちょっと驚きでした。
「安易に受けない方がいい」とする理由は、未破裂脳動脈瘤が見つかったことに大きなショックを受けて、破裂の恐怖や不安に悩み精神的にダメージを受ける可能性があるからというものです。実際、そうしたメンタルケアも行う用意があるという病院もあるようです。
確かに、自分の意志で未破裂脳動脈瘤なり何なりの異常を疑い受診する脳ドックならまだしも、何か他の理由でたまたまMRIやMRAを受けた結果見つかったら、それは青天の霹靂かもしれません。

他人に安易に脳ドックなどを勧め未破裂脳動脈瘤が見つかった場合、その人のその後(不安や恐怖を感じること)に責任を持てないというご意見もあります。
ですがそれはぼくが思うに「責任を持つ必要はない」ものです。他人に勧められて受診するかしないかはその人の判断であり、その判断や結果の責任を誰が負うべきかと言えばそれは本人でしょう。

さらに言えば、逆に「脳ドックなんか安易に受けない方がいいよ」と言って、その人が実は脳動脈瘤持ちである日突然破裂して死ぬという可能性に対して責任を持てるのですか?という屁理屈も成り立ちます。
さらにさらに言えば、これは実際の話ですが、知人に脳動脈瘤の話をしたところ「じゃあおれも脳ドック受けてみるよ」と受診、その結果「何もないことがわかってよかったよ」という人もいました。安心できればそれはそれでいいことじゃないですか。

どんな検診でも大なり小なり「何か問題があるかもね」と思いつつ受けませんか?

まあどう考えるかは人それぞれなので「安易に受けない方がいい」という意見に強く反対するつもりはありませんが、脳ドックを安易に受けて未破裂脳動脈瘤は見つかったぼくは「受けた方がいい」派です。

ぼくは未破裂脳動脈瘤という病気がこの世にあることすら知らないまま(それも無知すぎますが)、ほぼ偶然に、何の意図も心の準備もなく脳ドックを受診しました。
そして何度も書いているように見つかったことには正直驚きはしたが見つかって幸運であったと思っています。
未破裂脳動脈瘤があるということ自体は死の宣告でもなんでもない。
むしろ健康に気を配ることになり実際に脳動脈瘤以外では健康にすらなる(タバコやめてないけど)。

未破裂脳動脈瘤の破裂も怖いが、未破裂脳動脈瘤があるのにそれに気づかない方がもっと怖い。

ある日突然脳動脈瘤がパチンと破裂して空前絶後前代未聞驚天動地未曾有の頭痛で悶絶死とか絶対嫌だ。それで周囲にかける迷惑は手術入院どころの騒ぎじゃない。
そんなもん嫌だからこそ、未破裂脳動脈瘤があることを知った上で気をつけ、状況状態によっては最終的に手術という予防安全策を選び破裂リスクから解放される、その方が断然よいと思います。

そしてそのように判断しました。

経過観察を選んだことも経過観察が約2年に及んだことも、手術を決断したのも、またそれによってどのような結果になっても、ていうかそもそもそんなものを拵えたのも、それは(医療機関の責に帰す回避可能であった事故を除き)ぼく自身の責任でしょう。

誰かに責任をとってもらおうなんてこれっぽっちも考えたことない。