インフォームドコンセント的な

コンセント

2018年1月17日、手術まであと3週間となるこの日、開頭クリッピング手術の事前説明と入院案内を受けるため主治医のところに行った。
数日前に予約票を確認したところ14時~14時半とある。
おいおいこんな大事なことをたった30分で終わらすつもりなのかと一瞬思ったけれど、例えば1時間あってもそんなに話すこともないのであった。

しかしどこの病院もそうだけど、毎回毎回待たされてほんと何のための予約なのかと。待たされてる間に破裂したらどうしてくれるんだいw ああ、むしろその方が即処置で都合がいいかもw
脳神経外科のふたつの外来診察室の前には結構人がいる。頭関係を患ってる人って多いんだなあー。

結局40分待ち。総合病院では普通か。

主治医からの説明

まず主治医からの説明です、と言いたいところだけど、

すでに2年にわたって数回いろいろ話しているのでもう今更インフォームドコンセントもへったくれもなく。

2017年も残り少なくなってきたところで、2年前に脳ドックを受けた記念すべきこの12月28日に、脳動脈瘤発覚から現在までを振り返る。食生活改善以外は普通の生活で経過観察中は全く闘病していない。

ていうか手術間近になって手術方法とかリスクとか説明したり尋ねたりしてちゃダメだよね。

それで、これまでCTやってなかった(そうだっけ?)、MRI/MRAじゃ骨の具合がよくわからない、入院してからでもいいんだけど今日時間があるならひととおりやっときましょうか、ってことで急遽諸検査をやることに。
えー、仕事あるし今日はこの後妻の病院もあるから早く帰りたいんだけどなって思ったけど入院当日にバタバタするのも嫌だから観念。

で、まあもろもろは今まで十分やりとりはしてきたと思うし、そういうことは説明書に書いてあるんで、これよく読んで理解・同意したら署名捺印して入院時に持参してください。
何か訊いておきたいこと、確認しておきたいことはありますか?後日電話でもいいすよ、と。

よしきた!質問しちゃう!

質疑応答

先日メモしておいた下記の内容について質問と依頼を。
いずれも別に今この場じゃなくてもいいだろっていう内容あるいはそんなこともっと早く訊いとけっていう内容だけど。
いつごろ何がどうなるのかとかは訊かない。
そういうことは大まかにわかればいいし万事そのときの状況によるしお医者さんもそういうことを事前に断定できるわけがないし。

患部の三次元的な位置はどのへんすか?深さはどんくらいすか?
(単純な好奇心から)

画像でしかわからないけど(ぼくの頭に指を当てて)耳の上のこのあたりから(円弧を描くようにおでこに向かって)こういう感じで切る感じ。その付近の髪の毛は2cmくらいに切るよ。動脈瘤のあるところの深さは大雑把に4~5cmくらい。

うっ、意外に深いな、でもOK!

ぶっちゃけこの手術の難易度は?

まあ普通。

あ、そ。OK!

クリップはどういうもの?
(これまた単純な好奇心から。一応頭の中に存在し続けるものだし)

こういうやつ。まさにクリップでしょ?

現物を見せてもらった。

形状としては文房具のクリップよりは洗濯バサミに近い。器具を介する開閉のためかスプリングを兼ねているのか、挟む部分の反対側はループ状になっている。歯が鋭利ではないハサミをイメージするといい。写真撮らせてもらえばよかったな。
というよか、Google画像検索でたくさん出てくる(グロいのも出てくるので注意!)

やはりいろんなサイズのものがあるとのこと。見せてもらったのは長さ2cmくらいのもの。ぼくの場合は複数使うってことはだいぶ前に聞いてるけど、こんなのが何本も頭の中に残るのかい。
先端は鋭利とは言えないがこういうものが脳に刺さったりしないんだろうか?まあ大丈夫だから使われてるんだろうけど。

流石に少し引いたけどOK!

クリップ後の瘤はどうなるんすか?血が通わなくなるから壊死?

壊死はしないと思う。硬くはなると思う。同じところを再度開けて確かめるなんてことは普通やらないから動脈瘤のその後の姿の正確なところはよくわからない。

ふうん、OK!

大変失礼ながら先生のご経験は?
(我ながらこれを今訊くのもどうかと思う。こういうことは手術を決めたときに訊くべきことだよ。またそれ訊いたところで嘘をつかれたら意味ないし、事ここに及んでは泣いても笑っても信頼するほかないわけで。でもまあ一応お約束というか、この先生を信頼するための最後の確認)

医者としての経験年数からしたら普通じゃないかと思う。まあもっと多い人は多い。ぼくは最近はコイル塞栓手術が多いね、開頭クリッピング手術は100回まではやってないかな。数えてないよ。

そんだけありゃOK!

ICUを出たら普通にCPAP使えます?
(これは呼吸や血圧に関わることだから切実な問題)

あー、もしかしたらマスクを固定するバンドが創部に当たって痛いかもしれないけど。持ってきて。

痛いのか、お、おう、OK!

クレストール(ロスバスタチン)はまだ要るんすか?
(こんな話はぶっちゃけいつでもいいんだけど薬代もバカにならないのでついでに)

内科の領域なのでそっちで確認してほしいけど、コレステロール値が正常なら飲まなくていいんじゃね?

じゃやめる。OK!

ANGIOのときの撮影データもらえます?
(ブログに載せたいからっていうだけの理由。みんな見たいよね!?見たかねえかw)

いいよ。でも有料(2,000円くらい)だよ。今日検査受けてる間にコピーするよ。

早いな、OK!

とまあ以上。
主治医はここまで突き放したような、無暗に慣れ慣れしいような口のきき方はしないけど、いい感じにフランクな人です。むしろそういう方がぼくにとっては安心感がある。

妻からの質問等は特に無し。

術前検査と入院案内

今日やっちゃおう!となった術前検査は、採尿、採血、心電図、胸部レントゲン、そしてCT
スイスイスイと進む。
今日はそういうことにあんまり時間を使えないので結果が出るのは待たない。

続いて事務方から入院案内と説明を受けた。
血管造影検査でここには一度入院しているのでまあなんとなくわかる。
「前回ご宿泊の際にはなかった一泊5,000円という個室のご用意もございます。」とのこと。一泊20,000円のと同じ部屋だけど

  • 部屋備え付けのシャワーが使えない
  • ナースステーション近くなので少し騒がしい
  • 救急にも使う可能性がありそういう際は相談させていただく

と安いには安いなりの理由が当然あると。

前回の入院では4人部屋の窓側で今回も4人部屋で十分だと考えていた。でも廊下側だとちょっとやだなと思ったし、もしCPAPが使えないときがあるとイビキで同室の方に迷惑をかけるし、個室なら携帯も使えるし、そういう安い個室があるならとそこに決めた。
安いとはいえ2週間の入院だと自費で7万円かあ。
これは大きいけど2週間くらいの滞在なわけだし余計な気兼ねとかはできるだけ無くしたい。ナースステーションに近いのはむしろ何かと好都合かもしれないし。

さて次いこ

そんなこんなでぼくの用事が終わったのは16時。
その後、先日の妻の大腸内視鏡検査の結果を聞きにというか処置したポリープの正体を確かめに別のクリニックへ。

説明書・同意書の中身

帰宅して仕事しなくちゃならないので主治医から手渡された書類や入院案内でもらった書類は待ち時間にざっくりとしか読んでないけど、だいたいは既にわかっている内容。

リスクについての説明事項に輸血に関するものがあった。
未破裂脳動脈瘤処置のリスクについてはネット上にもあふれているけれど、輸血のリスクはあんまり述べられていないように思った。それって言わずもがなのこと?

あとは、27日に麻酔科の問診だか検査だかです。

何をやるのかよくわからないけど来いというので行ってきます。

「インフォームドコンセント的な」への2件のコメント

  1. 1
    SHU says:

    ここの質疑応答の下りを読んで思わず吹いてしまいました。
    「まぁ、普通」これ全く同じことを私も聞いてそして言われました。
    まさか、「インフォームドコンセントガイドライン」(あるわけないか)とやらに記載されてるわけではないでしょうが。
    うまく言えないんですけど、多分私と同じ感覚を抱かれたんじゃないかなぁと勝手に思いました。言葉というより間とニュアンスと声色とで、「普通」の表現も絶対変わると思うんです。私もこの言葉に安心したのを覚えています。
    数値でリスクを言うのではなく、「普通」がいいです。その先生にとっての「普通」なんですから。

    • 1.1
      筆者 says:

      SHUさん、コメントありがとうございます。
      全くおっしゃるとおりだと思います。
      この「まあ、普通」についてはこちら
      https://www.no-domyakuryu.jp/2018/02/20/2697/
      にも書いていますが、この主治医とは半年置きとはいえかれこれ2年のお付き合いですし、キャラが絶妙に合っていたんですよね。
      若干の脚色はありますし主治医はここに書いたままの話し方はしていないのですが、ほぼこんな感じでした。
      リスクはリスクとしてあって、それはきちんと伝えるけれど、少なくともこの部位や術式についていえば恐れることは少ない、慣れている、任せておけ、という意味のことを、そのまま言うのではなくて、普通に「普通」と言ってくれたことはとてもよかったです。