ガチでリアルな脳動脈瘤

造影剤のイメージ

2016年5月に血管造影検査(アンギオグラフィー略してANGIO)を受けて(もうずいぶん前だなあ)、主治医がその画像を見ながら説明してくれた。その画像はある程度グリグリと回せたり、スライドアニメーションみたいに見ることができて新鮮というか驚きだったけど、改めて「わあこんなものが頭の中にできているのか」と少し凹むくらいのリアリティだった。

ゴールデンウイーク中の2016年の5月1日に入院して、血管造影検査(ANGIO:アンギオグラフィー)を受けた。撮影された画像を見て自分の未破裂脳動脈瘤をはっきり確認。そのリアルさに興奮。

そのままそれはずっと記憶の中にあるだけだったんだけど、この間ふと「おれの脳動脈瘤は正確にはどのあたりなんだろうか」と少し気になった。

手術が近づいてきて、ふと自分の未破裂脳動脈瘤のより正確な位置を知りたくなった。右中大脳動脈分岐部とは頭蓋骨のどこあたりなのか?まあ今さらそれを知ってもあまり意味はないんだけど。

今ごろそんなこと気にしてどうすんだっていう話は置いておいて、先日の主治医との話のとき、血管造影検査のときの画像もらえませんかと頼んで、ビューワー・アプリケーションともどもコピーしてもらった。

というわけで頭の中を晒してみます。

秘蔵写真を本邦初公開。

豪華CD2枚組

ブックレットとか初回限定特典とかはつかない。総選挙の投票券もない。その分お安く2枚組で2,000円ちょっとだった。もちろん自費。

早速アプリケーションを立ち上げてみるといくつかのタイプの画像が入っていた。
アプリの操作方法がよくわからなかったけど(マニュアルやヘルプが同梱されていたけどそんなものは読まない)見ることができた。
専用アプリを立ち上げるのもめんどうだしブログに使いたいから手っ取り早く画像だけを抽出できないかと試みたけど、それらしきものはあっても一般的なファイルタイプの拡張子がついていないのでWindowsではよくわからない。強引に他のアプリで開いてみることもできるけど、そっちの方がよりめんどうくさいっていうか早く見たいからやめた。

同梱されていた専用アプリで見てみると、それこそレントゲンみたいなトーンの画像で、カテーテルが頭に向かっていくところや、造影剤がぶわーっと広がっていくところをアニメーションっぽく見ることができる。

ところで経験者の方のブログを読むと、造影剤が入ったとき全身が熱くなったという方が何人かいらっしゃる。
これは造影剤注入カテーテルを入れる場所によるのか、脳動脈瘤がある場所によるのか、何かしらの方式や技術の違いによるものか、よくわからないけど、ぼくは首から上の右半分くらいしかそういう感覚になっていない。

レントゲン風のカット

さて前置きが長くなった。画像画像。

平面画像で見てても掴みにくいけど、ぐるりと回してみると頭の中のだいたいどのあたりなのかがわかりやすい。

まずは正面から。

ANGIO画像

これは正面から。造影剤が右半面に入っている。MRI/MRA画像よりも頭の輪郭との関係を掴みやすい。なるほどこれは側頭部から5cmくらいの深さのようだ。

ハイ次、側面。

ANGIO画像

こちらは側面から。右下方面に瞼がある。血管のかげに隠れてうっすらとしか見えないが画像ほぼ中央に動脈瘤。

こうして見るとおでこからの距離もそこそこ、8cm~9cmくらいあることがわかる。
こめかみの上あたりなんだね。

これはなかなか興味深いッ!

みなさんも機会があれば是非(ウソ)。

ちなみにぼくは幸運にもピンピンして退院しましたが、アンギオグラフィーには造影剤アレルギーなどの副作用、血管の損傷、カテーテルが削った血栓が脳動脈に送り込まれて脳梗塞を引き起こすといった合併症などいくつかのリスクがあります。

目的のもの

で、説明のときにも見てその後も診察室でよく見せられる、立体感のあるやつはどれかなと探してみると、2枚めのCD-ROMに入っていた。
これも360度上下左右とはいかないけれど、少しグリっと動かして見ることができる。

おれの脳動脈瘤の画像の一部。少しアップにしてある。

どうですかこれ、インスタ萎えしそうなw

ほぼ中央に鎮座しているボコボコした袋のようなものが脳動脈瘤。見事に「分岐部」にある。
なんかこの妙な光沢感が少しキモいw

まさに「袋小路」。太い血管からコブの中に突き進んできた血液はその先行き場がない。

こりゃそのうち破れても不思議はない。リアルっていうのはやっぱり説得力ある。よく見ると、所謂「ネック(動脈瘤の根っこ、血管との接続部)」が結構幅広いことがわかる。というよりこのくびれの無さは最早「ネック」とは言えない。

ANGIO画像

こっちの方がネックの座りのよさがよくわかる。

主治医が前に説明してくれたところでは、このネックが太いせいもあってクリップ一本では済まないということだった(また、ネックが太いとコイル栓塞術には適さないらしい)。
これじゃあ確かにいっこだけギュっとやったらむしろ破裂するか周りの血管がよじれてしまいそうだ。クリップをふたつくらい互い違いにかけるような感じになるのかな。

感慨

血管造影撮影した画像による自分の脳動脈瘤をまじまじとよく見ていて思った。

おれの未破裂脳動脈瘤よ、それだと呼びにくいからコブと呼んでいいか?
お前が今何歳なのかわからないし、直接会ったこともないけれど、今まで何年も何年も、血圧にも負けず、血中脂肪にも負けず、否むしろそれを糧としながら、よくぞ自暴自棄にならず頑張ってきてくれた。
でも、それももうあと3週間ほどの辛抱だ。もうすぐお前は解放される。それまで頑張れ。
おれはお前と別れることはちっとも悲しくなんかないぜ。
逢うは別離のはじめとか。川は流れる橋の下。
意味がよくわからないがともかく、クリップで挟まれその姿を変えながらも、お前はおれの頭の中に永遠に居続けるのだ。比喩ではない。物理的に存在するのだ。いっそ居なくなってくれる方がどんなにかありがたいか。しかし贅沢は言うまいよ。

ここで一首。

いつのまに かくもそだちし わがこぶは

いまだやぶれず よくぞたえたる

いつの間にかここまで育ったおれの動脈瘤よ、未だ破裂もしないでよく耐えたものだなあ(詠嘆?)

そのまんっまだなw

標語かよw

というわけでぼくは画像に満足したけれども、まあ、なんかの参考にしてください。