紙オムツを持参せよ

紙オムツのイメージ

ICUでのことはまだあんまり思い出したくないんだけど、書いておく。

入院した日にいろんな説明やら手続きがあったわけだが、その際に「ICUに持ち込むものを用意してまとめておけ」というのがあった。

  1. バスタオル、フェイスタオル各1枚
  2. きれいな下着またはオムツ
  3. お尻拭き
  4. 歯磨きセット
  5. 着替え1セット
  6. リップクリーム

リップクリームは、酸素マスク着用により唇が渇くことがあるためそれへの備えのためであるという。
揃ってないものは今日売店で買ってこいという。入院前に言ってくれれば慌てなくて済むのにねえ。しょうがないから妻に頼んで買ってきてもらった。

一晩ICUで寝たきり生活になるわけで、小便は膀胱バルーン&尿道カテーテルで対応になるが、大便はオムツだ。上記リストには「きれいな下着またはオムツ」とあるけど、

おいおい、「きれいな下着」にウンコするのかよ

と思う。
そんな奴はいないだろうから「紙オムツ」だけでいいじゃないか。下着の替えだとしても、そもそも自分でほいほいトイレに行ける奴はICUなんか入んないだろ。幸いぼくはICU滞在中の約17時間(手術当日の14時~翌日7時)ほどの間にウンコはしなかったけど。

膀胱バルーン&尿道カテーテルの壮絶な違和感(痛みではない)については下記の投稿でも述べている。

未破裂脳動脈瘤の開頭クリッピング手術のため2018年2月5日から入院。6日に手術からのICU。何が苦痛って膀胱バルーンの違和感が酷くてこれが一番の苦痛。創部の痛みはないが頭痛はする。

いやもう何が辛かったってこれが最高に辛かった。

で、手術翌日の早朝に、早くここから出してくれ膀胱バルーン&尿道カテーテルを早く外してくれと懇願して受け入れてもらったわけだが、膀胱バルーン&尿道カテーテルが外れた後、まだ自立歩行でのトイレ許可が下りる前、看護師さんが尿瓶を持ってきてくれた。
そんでちょうど尿意を感じたので上体を起こして尿瓶にオシッコした。

そのとき、自分が紙オムツを履いていることを知ったっていうか思い出したっていうか。

これ、どうやって外すんだ?

と軽く戸惑った。
尿意が高まってきていたので少々焦ってむしり取ろうとしたらベルクロが剥がれて、ああこういう構造になってんのね、と妙に感心した。

ちなみに、尿道に残る違和感(軽い痺れ的な残尿感的な)は翌日いっぱいで完全に消えた。

それにしても、ぼくは幸い全身麻酔にありがちと言われる吐き気は全く出なかったけど、あんな固いベッドでほとんど身動きもできずまだ頭も痛く膀胱に強烈な違和感のある状態の上に吐き気まであったらたまんないと思う。

あと、酸素マスクがどの時点からか外れて、歌丸師匠が着けているような鼻チューブに変わったんだけど、そのチューブの先に重りでもあるのかと思うくらいの引っ張り感があって、顎周りを締め付けられる感じがして苦しかった。
息すらまともにさせてもらえねえのかこの野郎、と思った。
あんまり苦しいから勝手に外しちゃった。

ところで、ICU滞在中は意識や思考の確認のため看護師さんがたびたび氏名や生年月日や今いる場所はどこかなどの質問をするという話は聞いていた。
頻繁な場合は2時間おきくらいらしいけど、ぼくの場合は一晩で3回くらいだったかな。
入院前は、ふざけて

「生年月日は平成27年1月1日、ぼく三さい」

「今いるところはお花畑」

とか答えてやろうかとか考えていたんだけどとてもとてもそんな余裕はなかった。