最初は誰だ?

数字の「1」

袋状動脈瘤をさてどうやって治療(破裂防止)しようかと考えたとき、「じゃあ根元を洗濯バサミみたいなので摘んじゃえ」とか「じゃあ糸みたいなのを詰めちゃえ」といった発想になるのはよくわかる。

史上初めてナマコとかホヤとか食った奴が「何故そんなものを食おうと思ったのか?何故そんなものを食えると考えたのか?」という人類考古学上最大の謎に比べたら全然理解できる。

だけどその治療発想を現実のものにするまでの過程はどんなものだったんだろうか?

いきなり人体実験をするわけにはいかないから、いろいろシミュレーションがあったんだと思う。
動物実験するにもそうそう都合よく人為的に動脈瘤を生じさせられないだろうから被験体の確保も難しかっただろう。

そのあたりはさっぱりわからないが、なんだかいろいろ検討して試して「よし、これならいける!」となったはずだ。

ここで気になるのは、「じゃあ最初にそういう手術を受けたのは誰だ?」ということだ。

それを知ったところで何がどうなるわけでもないんだけど妙に気になる。

ドキドキだったろうなあ。

「こういう技術があります。ただ人間ではまだ例がありません」とか言われたら引くよな。

技術が確立するまでにはいろいろトラブルも起きたろう。

ぼくの今は初期の先人達の勇気とそしてもしかしたら尊い犠牲(必ずしも死でなくても)の上に成り立っているんだなあ。

いずれ、タンパク質でできたナノマシンを注射して、遠隔操作して患部まで到達させ、動脈瘤を埋めて補強して、ナノマシンは時間の経過とともに血管組織に融合同化する、みたいな技術が生まれるんだろうか?

今でも血液製剤的接着剤があるしステントやカテーテルは患部に送り込めるわけだから、そう遠い未来のことでもないような気がする。