開頭手術後の開口咀嚼問題

カバ

どうもなんとなく、ぼくの開口や咀嚼の回復は早いようだ。
それはただ喜んでいればいいのかもしれないけど、じゃあぼくの場合「なぜ早くから全開開口でき、かつ痛みがなかったのか」と思ってちょっと考えたり調べたりした。けど、結局よくわからなかった。

退院前に全開にできた

ぼくは手術翌日にICUを出て最初の昼食以降、食事のときに開口しにくいとか痛いとか感じなかった。
確かにこめかみ付近の筋肉が突っ張るような固いような感じはそのころの方が断然強かったし、そのせいで最初は口を全開にすることはできなかったけれど、普通に食事するぶんには何の不自由もなかった。
退院時には既に口を全開にでき、1/4大のカレーのジャガイモも茹で卵もまるごと口に入れたしブロッコリーの茎やらレンコンやらゴボウやらを食べてもガリガリと咀嚼できた。

口を全開にできるようになったのは術後4~5日目くらいだったと思う。
それまでは痛いとかじゃなくて、単に顎が固かったから全開にしにくかった。
術後1カ月ちょっとを経過した今でも、全開時にこめかみ付近の筋肉が突っ張るような固いような感じは少し残っている(やっぱり痛みはない)。

結構な個人差?

入院前、経験談・体験談ブログを拝見しているときに、開口や咀嚼がしんどいという話をちらほら読んだので(そういうことに触れていない人たちは何も問題なかったのだろうか?)相応の覚悟はしていたけれど、幸いにしてそうした苦労をせずに済んだ。

やっぱり未破裂脳動脈瘤ができた部位によって創部の位置や長さも変わってくるし、切開位置や切開の長さも変わってくると思う。
でもそれを考慮してもなお、開口・咀嚼の状況にはどうもそこそこ個人差があるようだ。

もしかしたら、未破裂脳動脈瘤の発症部位が同じでも切開具合によって変わってくるのかもしれない。だとしたらそれは施術者による人為的な要因だということになるけど、それもよくわからない。

ぼくの開口・咀嚼回復が早いのだとしたら、それはもしかすると、筋肉や皮膚の再生促進にと思って入院中から飲んでいたプロテインや、スニッカーズによる咀嚼筋力増強トレーニングwのおかげかもしれない。でもそれも「気分的な問題」かもしれない。

どこの筋肉なのか?

で、単なる興味で、開口閉口する筋肉ってどうなってんの?ぼくはどの筋肉をどう切られたの?ということについて調べてみた。

ぼくはこれまでの投稿で「側頭筋」と適当に呼んでいた(それは間違い)けれど、人体というのはそんなに単純なものではないようだ。

側頭筋(そくとうきん)は筋肉の一種で骨格筋(随意筋)である。
咀嚼筋の一つである。

 – Wikipedia「側頭筋」の項より

側頭筋は咀嚼筋のひとつにすぎないんだってさ。

Wikipediaから側頭筋の図解を拝借(パブリック・ドメイン)。

側頭筋の図解

By Henry Vandyke CarterHenry Gray (1918年) Anatomy of the Human Body (See “ブック” section below) Bartleby.com: Gray’s Anatomy, Plate 382, パブリック・ドメイン, Link

これとぼくの創部とを比較すると「結構ぶった切られた」ように思われるが、上記引用にあるように側頭筋は「開口筋」ではないらしいから、「ぼくの場合になぜ早くから全開開口でき、かつ痛みがなかったのか」の答えにはつながらないようだ。

で、

咀嚼筋(そしゃくきん)は、下顎骨の運動(主に咀嚼運動)に関わる筋の総称である。深頭筋とも呼ばれる。咀嚼筋は一般に、咬筋、側頭筋、外側翼突筋、内側翼突筋の4種類が挙げられる。

咀嚼機能を主として分類する場合、開口運動に関わる筋として舌骨筋のうち、顎二腹筋、オトガイ舌骨筋、顎舌骨筋が存在するため、この3種類の筋を含めて咀嚼筋と呼ぶこともある。

閉口筋:咬筋、側頭筋、外側翼突筋(上頭)、内側翼突筋
開口筋:顎舌骨筋、オトガイ舌骨筋、顎二腹筋、外側翼突筋(下頭)

Wikipedia「咀嚼筋」の項より

この引用元ページにある図解を見てもどれがどれやらよくわからない(わからないからここには貼らない)。何がどうなってんのかさっぱりわからない。
だから、口を全開にしたときに固さを感じる筋肉がどれなのかすらわからない。

わかったのは、「側頭筋」と表現してしまうのは正しくないってことだけ。
今後は、少なくとも「咀嚼筋」と表現するようにしよう。

でも本当に知りたいのは

でも、どの筋肉がどうなってこうなってなんていう話は実はどうでもいい。

これから開頭クリッピング手術を受けようっていうときにぼくが気になったのは「どれくらい開くのか開かないのか、痛いのか痛くないのか、それらはいつぐらいからいつぐらいまでか」であって、そんな筋肉話なんかではないわけで。

ふと思ったんだけど、こうした術後の回復経過についてアンケート調査なんかをしてまとめた資料があるといいのに。
ピンポイントで「術後のこれこれの事象について世間相場を知りたい」と思ったときに意外に不自由だ。

ご用とお急ぎでない方は、発症部位を明記の上「私はこうだったよ」「私はそんなんじゃなかった」といったコメントを是非お寄せください。

「開頭手術後の開口咀嚼問題」への11件のコメント

  1. 3
    筆者 says:

    みやびさん、内頸動脈後交通動脈分岐部での切開ライン、なんとなくイメージできます。勉強になります。

  2. 2
    みやび says:

    こんばんは。
    私は内頸動脈後交通動脈分岐部に出来ていましたが術後1カ月くらいは口を開けるのが痛くて、あくびも全開で出来ず
    歯医者にも行っても口が全開できず歯科医の先生を困らせちゃいました。
    アンケートたしかにあるといいですよね。統計が知りたいです。

    • 2.1
      筆者 says:

      みやびさんは内頸動脈後交通動脈分岐部でしたか。結構奥ですよね。大変でしたね。
      術後1カ月全開不能でしたか。全開できるようになるまでどれくらいかかりましたか?

      • 2.1.1
        みやび says:

        筆者様私は日常生活の中での開口に不便を感じなくなるまで1ヶ月半くらいかかりました。切開した場所によって違うのでしょうね!筆者さんは開口の苦しみがひどくなくて良かったです!

        • 2.1.1.1
          筆者 says:

          みやびさん、お答えありがとうございます。
          みやびさんの部位だとどういう感じの切開になるのかよくわからないのですが、たぶんぼくより後ろの方じゃないかなと思います。
          そうすると咀嚼筋へのダメージも少ないような気もしますが、やっぱり開口回復にはいろいろなことがからんでるのかもしれませんね。

          • 2.1.1.1.1
            みやび says:

            こんにちは。私の傷は耳の付け根からおでこの真ん中にかけてなので、バッチリ噛むときに動く筋肉に当たってました。傷は女性のヘアアクセサリー、カチューシャのラインです。脳動脈瘤の場所によって切る場所変わってきますものね。ほんと傷の場所も含めてアンケート取りたい(笑)ですね!

    • 2.2
      SHU says:

      みやびさま こんばんは。
      術後の歯科治療!私的には最難関と言ってもいいかも。
      機材が奥に入らず、サイズを変えてくれました。
      長時間(15分か20分くらい)口を開いていると顎がだるくなり、開けていられなくなりました。これは術後3,4か月後あたりだったと記憶してます。
      今年、同じ治療を受けたのですが、普通サイズの機材で、顎がだるくなるといった症状は全くなかったので、当時は筋肉の衰えもあったんだな、と実感。
      歯医者によっては治療を断るところもあるそうですね。そういう情報などあらかじめあると非常に助かりますよね。

      • 2.2.1
        みやび says:

        SHU様こんばんは!SHU様も術後の歯科治療でご苦労されたんですね!分かち合えて嬉しいです。私も手術するまでは何気なく大口(笑)開けて笑ったり食べたりあくびしたりしてましたが歯医者で口を開ける事すら辛くなるとは思いもしませんでした!

  3. 1
    SHU says:

    アンケート、術例こなしている病院でぜひともやってほしいです。
    というか、大事なことですよね、患者にとって。
    病気でもないのに頭切られてもとに復帰できるまでどれくらいかかるんだ?って。
    医者は答えてくれますけど所詮その医者がかかわった患者の症例か、医学的にここらの筋肉きっちゃうんだから修復するまで痛いという知識だけで患者に伝えるくらい?
    患者自身に聞いてもライブで聞くならともかく、のど元過ぎればで術後何日も過ぎて聞いてもあやふや。
    看護師さんがいちいち聞きにくるのは大変だから、〇?形式でもいいから簡単なアンケート用紙でも病室にあれば、資料になるのに、、って思いました。
    医者は患者が訴えなければ知らないですもの。全く痛くない人のデーターなんぞ出てこないです。意外とそっちのほうが多かったりして・・・

    • 1.1
      筆者 says:

      まあ、アンケートをとっても、発症部位や術式が同じだとしても結構個人差出そうではあるんですけど、なんか目安は欲しいですね。
      医者は結局、手術の所要時間とか入院期間といった「外からわかる数量的な情報」か「患者から聞いたことの集積としての傾向」しかわかりませんからね(それが悪いと言ってるわけじゃなくて)。

      • 1.1.1
        SHU says:

        >発症部位や術式が同じだとしても結構個人差出そう

        まさに私と筆者さまのケースですよね。
        それでも、経験者による「言葉」はそれがたとえ主観であろうと、一定の指標にはなると思うんですけどね。
        もっとも私は痛みの表現が下手なんで、うまく伝わっていない気もします (^_^;)