続々・主治医のひとこと「リハビリとか無いですから」

男性医師のイメージ

退院前日、入院9日目術後7日目の夕方のこと。
その日朝イチでやった造影CTの結果を見ながら、主治医が手術やその後の経過について詳しい話をしてくれたが、そのとき主治医は

明日退院していいですけどリハビリとか無いですから。

と言った。

そのときぼくは、どうしてそういうことを言うのだろう?と思った。
入院中、「病院でやる/やってもらうリハビリ」とか全く頭の中になかったから、サンドイッチマンの富澤風に言うと「ちょっと何言ってるかわからない」だった。必要ないもん。
だからその時は聞き流した。

リハビリが必要だとでも?

主治医のF先生やチームの先生たちは毎日午前中と夕方と、たとえそれがただの挨拶に等しいような内容でもきちんと顔を出して言葉を交わしてくれたし、ぼくも状態は必要に応じて報告していた。
しまいにはお互いにもう何も言うことがなくなってしまうくらいだった。

どうですか。
まあまあです。

はいおしまい、的なこともあった。

だから経過がすこぶる順調で、ぼくにリハビリが必要でないことは先生たちはわかっていたはずだ。やれ早くICUから出せ、やれ早く退院させろとうるさい患者であることも。

まあ、主治医のことだから何の気なしに一応言ってみただけ、ということも考えられるし、「リハビリとかはないんですか?」と尋ねる患者がいるのかもしれない。

ぼくもリハビリについて尋ねるかもと思われたのだろうか?
こんなに快調なのに?
だとすると少々心外だなw

主治医がどういう意図でそういうことを言ったのかがよくわからない。

ていうか、普通なら何かリハビリがあるものなのだろうか?

場合によっては開口とか歩行とか、あるのかもしれない。

おれには退院が一番のリハビリ

ただぼくが思うに、入院前と同じ生活をすることが一番のリハビリなんじゃないかと。
日常を取り戻すには日常の中にいないと。
逆に言えば、病院にいたんではリハビリできない。

というより、ぼくは未破裂脳動脈瘤の破裂「予防治療」をしたわけで、何かを「発症」してダメージを受けたわけではないから、破裂予防治療の「リハビリ」っていう概念がピンとこない(もちろん、合併症・後遺症)が出たとかいう場合は話は全く別)。
どこかが動かないとか動かしにくいとかいうわけでもないし。

それもあってとっととおれを病院から出せと言ったわけで。
先生たちは「うるせえ患者だ」と思ったかもしれないけど。

次もここにする

上述のように先生たちは毎日2回きっちり顔を見せてくれたが、しまいには内心では「忙しいだろうしもう大丈夫だから来なくてもいいよ」とすら思ったものだ。

どこの病院でも同じなのかもしれないし、脳神経外科だからなのかもしれない。
ただ、毎日誰かしら顔を見せてくれることで、自分の状況をきちんと伝えることはできた。
たとえそれが彼らにとってお決まりのルーティン、タスクに過ぎなかったとしても、「気にかけてくれているんだ」という感じの安心感・信頼感はあった。

他の病院のことはわからないけれど、ぼくはこの病院でよかったなと思った。
もしまた未破裂脳動脈瘤ができても、病院はここにするよ。

手術を3週間後に控えたインフォームドコンセント的な話のとき、ぼくの質問に対しての主治医のひとこと。このひとことの発し方で、主治医を信頼した。そしてこの主治医でよかったと思う。
ぼくは退院の翌日から職場復帰したが、それはかつて主治医が「9日で退院して翌日から働く人もいます」って言ったから「おれもそうしよう」と頑張ったのだ。だけど主治医はそのことを・・・

後で知ったことだが、主治医は血管内治療専門医だった。ぼくは血管内治療専門医に開頭してもらったわけだ。だけどこのことはむしろよかったと思っている。それはなぜかというと・・・

「続々・主治医のひとこと「リハビリとか無いですから」」への6件のコメント

  1. 2
    みやび says:

    筆者様S H U様こんばんは。
    リハビリですが、私が入院してしていた大学病院では、未破裂の方は無し、破裂の方(くも膜下出血後クリッピングした方)は毎日リハビリが入っていました。麻痺の残った方には身体的なリハビリ、高次脳機能障害が残った方には脳トレだったり生活リハビリをしていました。ごくごく稀には未破裂のクリッピング術で後遺症残る方もいるのでその方もリハビリの対象になると思います。
    後遺症なく無事でいられたことに日々感謝です。

    • 2.1
      筆者 says:

      情報ありがとうございます。
      そうですよね、未破裂で何も問題がなければリハビリは無いですよね。
      まあ主治医がそのことを言ったのは「一応お約束の念のため」なんでしょうね。

      みやびさんのコメントでハッとしました。
      後遺症もなく順調に回復している状況に感謝する気持ちが最近薄れていることに気づきました。
      いけませんね。

  2. 1
    SHU says:

    リハビリが必要な方もいらっしゃるのでしょうね。
    本当に動けないひと、動けるのに動こうとしない人、動けるけどきっかけが必要な人、色々だと思います。
    私も入院中、病室に何度もリハビリ療法士がきましたが、何の用事だろう???と不思議でした。
    退院日をご存知なくいつものようにひょっこりいらしたので「あ、今日退院です^^お世話になりました」と報告したら、療法師さんのリアクションがない・・
    すでに身支度をすませていた私を見て、私本人であることを認識できてなかったらしいのですw
    「ご家族かと思いました」とうれしい言葉をいただきました。

    • 1.1
      筆者 says:

      SHUさんの場合に療法士さんが来たっていうことは、通常は「(病院での)リハビリは前提」なんでしょうかね?

      ぼくの状態や状況をよく知っているはずの主治医がなんでわざわざそういうことを言ったのかが、どうも腑に落ちないのです。

      • 1.1.1
        SHU says:

        本来はみやびさまんがおっしゃってるのが「ガイドライン」だと思うのですが
        リハビリというより、本当に機能に問題がないのかどうかを確認しにきてる感じでした。
        覚えているのは、ベッドに横にならず座っている習慣つけてくださいね、という言葉が最初でした。

        あと、筋力の回復やら、歩行に問題がないか、どのようにすごせばいいか、などを
        アドバイスするレベルで、およそリハビリと言えるようなことはしてません。

        なので、なおさら、筆者様の、しかも、退院日に? リハビリの必要性(必要性がないにせよ)をおっしゃったのか、私も知りたいです。

        • 1.1.1.1
          筆者 says:

          ほう、そういうアドバイスがあったんですね。
          でも、アドバイスだけでも療法士さんが来るというのは、親切な病院ですね。

          ぼくの主治医のはたぶん「何の気なしのお約束台詞」だったんだろうと思います。