開頭手術後のいろいろ苦痛違和感まとめ

以前、どんなことがどの時点でどう回復したか/しているかを「開頭手術後のいろいろ回復度合いまとめ」という投稿にした。

開頭クリッピング手術後に、自立歩行や階段昇降、口の全開、爪立てシャンプー、創部を下にしての就寝、クルマの運転など、「何がどの時点でどう回復しているか」を整理してみた。

このブログでは「不安を煽らない」ことをポリシーにしているけれど、たいしたことないし事実は事実として書くことも必要なので、今回は苦痛や違和感について、どんなものがどの時点で発生したかまたはしなかったか、そして発生したものはどの時点で解消したか(まだ解消してないものもあるけど)整理してみる。

創部の痛み

創部自体の痛みは一切発生していない。
手術直後は鎮痛剤が効いていることと、そもそも頭蓋骨や頭皮が痛みに鈍感であることによる。
ただ、手術翌日に枕元の照明スイッチを操作しようとして右眉毛を上げたときに、創部というよりはおでこが軽く痛かった。

頭痛や眼底痛

手術直後から発生し、入院中は断続的にあった。
痛みの程度としては耐え難いというほどのものではない。
日常的な、肩凝りや首懲り、眼精疲労からくる頭痛よりは軽い。
ただ、かなり鬱陶しい。そのため入院中はたびたび鎮痛剤を服用した。
ぼくは入院中はブログを書く以外は眼をあまり使う気(本を読んだりビデオを観たり)にはなれなかった。
退院前日に何度かめのグロッキーになったが、それを境に酷いものはなくなり、退院日の深夜3時ごろに軽い頭痛を感じて以降は全く発生していない。

吐き気・むかつき

全くなかった。

アレルギー症状

全くなかった。

顔の腫れと微熱

これは苦痛でもなんでもないけれど、手術の翌日から次第に右顔面が腫れはじめた。術後3日目くらいがピークだったと思う。
目が開きにくいということはないが、瞼は上も下も重かった。
写真を撮ったんだけど顔バレしないように加工したら腫れ具合そのものがわからないようなものになってしまったので掲載は控えるw
顔の腫れに伴い、微熱(37度数分)が出た。
頭痛用に借りたアイスノンを時折当てていた。
退院時には自覚できるほどのものはなかった。

口や顎の痛み

ICUにいたころから痛みはなかった。
会話も食事も普通にできた。
ただ、術後3日目くらいまでは口を全部開くことが難しかった。
これは痛みによるものではなく、側頭筋・咀嚼筋が固くなっていたことによる。
その後開口練習をしたことで手術後数日で口を全開にすることができるようになった。
その間、痛みはなく、ただ単に側頭筋・咀嚼筋が固いだけだった。
この側頭筋・咀嚼筋の固さは、手術後1カ月半を経過した今でもわずかに残っている。

開頭手術を受けると口を全開にできるまで結構な時間がかかり痛みもあるようですが、何故かぼくは特に痛みもなく術後数日で口を全開にできるようになりました。この口と顎の問題についての記事です。

頭皮の痛み・痒み・疼き・感覚麻痺感

頭皮の痛みはない。頭皮神経痛もない。
ホッチキスがある間は当然自分でも保護する気持ちがあるので痛みを感じるようなことはしない。
術後数日はシャンプーできないので相当痒くなることを覚悟していたけれどそうでもなかった。
頭皮の感覚は手術直後からかなり鈍化・麻痺する。掻いてもその刺激が伝わりにくく痒みが解消しないような感じ。
この「隔靴掻痒感」「頭皮麻痺感」は手術後1カ月半を経過した今でも少し残っている。
また、頭皮が軽く疼く感じがあるが、これは退院後に生じて手術後1カ月ほど続いた。

開頭クリッピング 手術では当然髪の毛を剃られて頭を切られますが、手術後はどうなるのか?意外に情報が少ないけど地味に気になる頭皮の感覚回復や髪の毛のお話です。

頭の中の音の悩み

これは痛みではないけれど、これが気になってしばらくなかなか寝つけなかったという意味では苦痛だった。なかなかの悩ましさだったけど、手術後2週間、退院後1週間目くらいに解消した。

開頭クリッピング手術後に頭の中で発生した気脳症的な異音に関するお話です。

抜鈎の痛み

こめかみ部分は思わず「いて!」と声に出してしまうくらいの痛み。
痛みの程度としてはへたくそな看護師による注射くらいの感じ。
主治医によればこめかみ部分は「痛いゾーン」らしい。頭皮は痛みに鈍くても、こめかみは顔に近いからだろう。
ただ、こめかみより上の部分も、抜き方?によってはチクッチクッと痛かった。
いずせによ、時折痛いは痛いが耐え難いほどのものではなかった。

背中や足腰の痛み・手足の痺れ

手術終了の14時から翌朝7時まで17時間ICUで寝たきり状態にあった(手術の5時間を含めても寝たきり状態は丸一日もない)が、姿勢を変えにくいため背中や腰が痛かった。
ICUを出る直前に自力で上体を起こして尿瓶に排尿したけれど、それでようやく伸びができた。
脚・足には痛みを感じたことはない。手足に痺れを感じたこともない。
ICUを出てからはたびたび伸びをしたけど、どうしてもベッドの上で過ごす時間が長くなるため腰は重かった。
でも、院内徘徊を始めたら解消した。

時間がわからない精神的苦痛

ICUで、というより入院中の苦痛で1、2位を争うほどのものだった。
考えてみればICUにはたった17時間しかおらず、その大半は睡眠というか意識を失っているというかそういう感じだったわけだけど、時間の経過がおそろしく遅いので、ここにどれくらいいるのかあとどれくらいで出られるのかがわからず、そういう「どうしようもない感」がひどく苦痛だった。

膀胱の違和感による苦痛

これも詳しくはこの投稿に書いているけど、うーん、やっぱりこれが入院中の苦痛でいちばん酷かったことかな。
ぼくが思うに、膀胱バルーンというのはあれは一種の「責め具」だ。なんかの刑罰に使うといい。

尿道カテーテル引き抜き時の痛み

入院前はある意味手術よりも恐れていた尿道カテーテル引き抜き時の痛みだが、これは全くなかった。
ほっとした。

排泄時の痛み

オシッコについては痛みはなかったが、尿道カテーテルを抜いた後の尿道の痺れ感というか残尿感はあった。
ただしこれはICUを出た翌日つまり手術後2日目には解消した。
ウンコについては何もなかった。

眩暈とか立ちくらみ・ふらつき

全くなかった。

粥食の苦痛

慢性胃炎以外に消化器系に問題がなく口を開くことも咀嚼も問題がないのに、手術後数回は粥食が出た。
主治医らの気遣いはたいへんありがたかったけど、むしろしんどくて嫌だったので常食に変えてもらった。

入院生活自体の苦痛

術後数日経つと次第に入院していること自体が苦痛になってきた。
手術だの入院だのは自分の意思によるものだけど、たいして体調も悪くないのに、何もかもが「あてがわれたもの」で選択の自由がなく、生活リズムを狂わされ、限定された空間の中でただ寝てメシを食ってウンコをし、やることも無くやれることも限られただ過ごすという時間がいかに苦痛か。
懲役刑がなんの刑罰になるのかと思っていたけれど、こりゃ立派な刑罰になるなと思うくらいだった。
「早く退院するのだ!」が「もう勘弁してください、ここから出してください」に変わっていった。

まとめ

というわけで、痛みについて言えば何度も書いているようにインフルエンザの方がよほど辛いと思える程度のものでしかなかった。

ただ、肉体的な苦痛ではやはり膀胱バルーン、これがいちばん。これに尽きる。
あとは入院も後半になってくると、肉体的な苦痛よりも精神的な苦痛の方が勝っていった。

2018年2月5日午後から14日午前までの正味9日の入院期間中、可能な限りリアルタイムに近いかたちでその模様を投稿にしてきたが、投稿の数もそこそこあるので一旦ざっくりとまとめてみる。